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アメリカの消失:ハイウェイよ、再び
宮脇 俊文 著
四六判並製 250頁
定価 1,890 円(本体 1,800 円 + 税5%)
978-4-88065-275-7 C0098
2012年2月3日発売
ソロー、フィッツジェラルド、サリンジャー、ホッパー、オキーフ、スプリングスティーン、イーグルス……小説の数行、絵の断片、一フレーズの曲。一見バラバラに存在しているかに見えるものがアメリカの過去、現在、未来を紡ぎ出す。
本書は開拓時代から筆を起こし、代表的な文学作品を題材にアメリカ人の精神性を読み解く。ホーソーン『緋文字』にみるピューリタン的排他性。ソロー『ウォールデン:森の生活』の自然と心の旅。サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』の傷つく主人公。ケルアック『オン・ザ・ロード』の苦悩、悲哀、屈折した若者たち。フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』の夢の消失の物語など。
そこには西部開拓時代、ウォール街大暴落、ベトナム戦争、9.11、リーマン・ショック、オバマ大統領誕生、そして自動車産業の発展と衰退の歴史の中で、成長と挫折を繰り返してきた巨大国家の姿があった。これらからアメリカ人の精神性を読み解くカギとして「ハイウェイ」をキーワードに、自由のために不自由となった国の姿を、アメリカの田舎町で教鞭を執った経験もある著者が体験談を交え、米文学と、関連する絵画、映画、音楽を取り混ぜながら解く。
本書はアメリカ人が何に支えられて巨大国家を作りあげ、21世紀のこれからどのような夢を描いていこうとしているのかを、文学、文化、映画、音楽、美術、宗教などの幅広いジャンルから縦横無尽に照射した異質の米国文化論である。
宮脇 俊文(みやわき・としふみ)
成蹊大学教授(アメリカ文学)。1953年神戸市生まれ。上智大学文学部英文科卒、同大学院修士課程修了。近著に『村上春樹ワンダーランド』(いそっぷ社)、『ニュー・ジャズ・スタディーズ─ジャズ研究の新たな領域へ』(成蹊大学アジア太平洋研究センター叢書/細川周平との共著、アルテスパブリッシング)『アメリカの嘆き─米文学史の中のピューリタニズム』(共編著、松柏社)など。
日本スコット・フィッツジェラルド協会会長。
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